姉と弟
「いただきます!」
「はい、召し上がれ」
雅紀は…女の子には困っていないはず。
よく、その類の話は分からないけど……多分。
だけど、誰一人彼女としての
女の子はいなかった。
噂によると、とっかえひっかえ
女の子と遊んでただけ。
「姉ちゃんにさ、聞きたいことがあったんだ。こんな時しか聞けねえと思って」
すぐ、私の作ったチャーハンを
完食し、スプーンを置くと
私の目を
じっと見つめながら言った。