マイナス数㎝
彼氏
としとはそれから定期的にメールをするようになった。

だいたい月一ぐらいのペースだったと思う。







私にはそのとき付き合っていた彼氏がいた。
ニートの頃から付き合っていた、私より4歳年上で神戸出身のだいちゃん。
当時だいちゃんとあまりうまくいっていなかったこともあり、としからくるメールが待ち遠しかった。
でも自分からは送ったことがなかった。
それはだいちゃんに対する罪悪感からだったのかもしれない。



私は好きな人に依存する傾向がある。
毎日電話もしたいし、毎週末は必ずデート。
平日も会えたら会う。

そんな私にだいちゃんは《疲れた》と言っていた。

それでも関係を修復しようと必死になって、しばらくお互い距離を置いたり、だいちゃんがボブが好きだと言えば胸の下あたりまであった髪をばっさり切った。














それでも私たちの歯車は狂っていった。
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