薔薇の花束を



ふと視線を百貨店のディスプレーに移す






大きな硝子窓…




映り込む行き交う人々






私の姿は映らない






そぅ…



私はこの世に存在しないのだ






私は何歳なのか…いつからここに居るのか…全く記憶が無い。






ただ一つ覚えて居る事…





それは…名前だけ…




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