薔薇の花束を



松原サンに指摘され、ますます熱が顔に集まるのが解る



「はい、照れない照れない(笑)…俺を見て?」



優しい松原サンの声に顔を上げた。


ニコリと微笑んだと思ったら、また真剣な表情で鉛筆を走らせた




部屋にはテレビの音と鉛筆を走らせる音だけ



動いたらダメだと思うと、自然と周りの音に意識が向くようだ




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