薔薇の花束を




私は死んで何年も経った今でも、此処で大介が現れるのを待って居たんだ…




殺したい程憎い…


だけど殺したい訳じゃない…



罪を償って欲しいだけ…

大介を殺したって、私が生き返る訳じゃないもの…



だから大介には罪を認めて償って貰いたいんだ





「……星華チャン、見付けた」


聞き慣れた声…

振り向くと松原サンが水の入った花瓶と、お客さんから貰ったであろう薔薇の花束を持っていた




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