君の笑顔を照らした花火
あれっ?

グラスが2つしかないのに気が付き、思わず首を傾げた。



いつもだったら、俺達の返事も聞かず、有無を言わせず自分の飲み物も準備して、一緒に部屋に居るのに……。



「じゃぁ」

「えっ?」

ジュースだけ置いて部屋を出ていこうとする美雪に、俺も真佐志も思わず声を上げた。



でも、その時には、既に美雪は出て行った後だった。



「僚二が居るのに出て行くなんて……やっぱり、変かも」

真佐志の言葉に苦笑いしながらも、俺は美雪の様子が気になった。



「具合でも悪いのかなぁ? 後でちょっと聞いてみるよ」

真佐志がそう言ったので、一時的なものだと思って、あまり深く考えないようにした。



   ☆   ☆   ☆

< 19 / 50 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop