【完】ヤンキー女→清楚女『逆高校デビュー』
席が混んでいて、
カウンター席に二人並んで座った。
ミルクの泡たっぷりのコ−ヒ−
「あ…お金払うよ」
もう一度私は財布をだした。
「いいよ。だまって奢られなさい」
そういって、小島はカウンターに頬杖をついて優しく笑った。
正也は私が奢るのが当たり前で、
いつもコンビニで飲み物やお菓子を買わされた。
こんな洒落た店になんか入ったことない。
そういえば、正也とはデ−トというものをしたことがない。
いつも正也が暇になったら正也の部屋に呼ばれる。
出掛けても正也の友達の家ぐらいだ。
私はなんて狭い世界しか知らないんだろう。
なんで正也なんかと
付き合っていたんだろう…