昆虫戦記
(Аωψχμβεθι)「今までは、そうだった。だが、今は違う。こちらが、それを望んでいても、ムカデが、それを望まず昆虫達を操るなら、兵器を使わなければ全てを失う。これは狼族だけの問題では無くなってくる。はっきり申すが、身体能力は昆虫達のが遥かに勝っている。だとしたなら兵器があるなら、それを早めに使わなければ手遅れになる!!この森を犠牲にせずに戦は出来ぬ。森を守って、自分の種を殺すのか?自分の種を守り、森を犠牲にするのか?どちらを選んでも、犠牲は必ずでる。全てを守ろうなんて思わんで欲しい・・・誰もが、犠牲なんてもの、望んではおらぬ。しかし、これは、戦、やるなら、徹底してやらねば、こちらが、やられるぞ・・・」

タカの長が
言い終わると
狼の長も
何も口にしようと
しなかった。
そんな中
沈黙を破ったのが
まことだった。

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