Say you love me..
ChapterⅠ.

出会ったあの日

「え−この方程式Bと
この方程式Aを………」

今は数学の授業。
私は窓の外を
ぼんやり見つめていた。

季節は夏。
外では蝉がミンミンと
せわしく鳴いている。

数学の授業は嫌い。
得意でもないし
まともに授業を
受けたことすらない。
サボる勇気はないから
一応座っているだけ。

♪ブーブーブー♪
ポケットの中で
ふいに携帯が震えた。

受信箱を見てみると
私の3つ前に座っている
友達の南からだった。

[放課後ヒマ?]

南の方を見ようと
体を倒したものの
南は知らんぷりして
下を向いていた。

[ヒマだよ−。なんで?]

♪ブーブーブー♪
すぐに返信がきた。

[なら遊ぼ−]

本当は本屋に
寄る予定だったけど
まぁ、いいか。

[わかった・ω・]

私は返信を返してから
机に伏せた。

そしてすぐに、
浅い眠りに入った。
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