君と過ごした日々

ライバル出現!?



――――――…………

<5月中旬>

今日は校外学習だぜっ!!!!


えっと
行動班の女子はうちと真弥と春香で
男子は安斉誠と岡本啓ってやつ。

佐光が級長と副級長は班の班長決定!!

とか言い出したせいで、

智士と同じ班になれなかった…。

真弥の気持ちも考えろ!!


「綾。」


「ぅん?…チッ
なんだよ、智士かよ。」

「俺で悪かったな!!」

「んで、何の用だい?」

「スルーですか!!
それはそれで相当寂しいぞ?」

「うるさぁーい!!」

「ビクッ」


「用件があって呼んだんでしょ!!
さっさと言いなさいよ!!」

「いや、あの…
佐光が呼んでんぞって言いに来たんだけど…
何かすいませんでした。」

おどおどしながら話す辺りが鬱陶しい。

「チッ
じゃぁさっさと行きましょう。」

「なんかその口調怖い…。
なんか存在全てが恐ろしく怖い…。」

「智士君、なんか言ったかなぁ?」


「イイエ、ナニモイッテイマセン。」


「そう。それはよかった。」

うちに逆らうとどうなるかわかってきたみたいで、最近は素直に謝るようになった。

…ちょっとつまんないけど。


「佐光さん、うちのこと呼んだ?」


うちの声に反応して振り返った先生がうんざりしたような顔でかえす。

「おい、綾。ちゃんと先生つけろっていっただろうが。」

「まぁまぁ。」

「綾ちゃん、先生にも歯向かうなんてこわーい。」

「うるせぇ黙れこのサッカーバカ。…殴られてぇならやってやるよ?」

「……。」

ふっ

とりあえず鼻で笑っといてやる。

「「相変わらず仲いいなぁ。」」


おい、佐光。てめぇ…

「「仲良くねぇよ!!」」

どわぁー!!智士とハモっちゃったよ!!

一人で悶えてると、智士が変な目で見てきた。

…うぜぇな。

「そうかそうか。
まぁそれは良いとして、点呼は終わったか?」


「は?」

点呼?

「智士に綾と一緒に点呼してこいって言ったはずなんだが…?」

なるほど?

原因はあなたなのね?


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