(笑)なんですけど。

「松ちゃん先生、清花に何言ったの??」


「…はァ。
ホントはこう言うのお前らに言っちゃダメなんだけどな…

…大学行けって言った。」


『清花はなんて?』


「パティシエなるって言って聞かない。」


『だろうね。
清花、聞くわけないもん。』


「お前らからも言ってくれないか?」


『嫌に決まってんじゃん。』


「頭が良いお前らならわかるだろ。

学年2位だぞ?2位?!
宍戸ほどの学力があって大学行かないなんて宝の持ち腐れだ。」


「わかんないね。
俺、バカだから。」


『あたしもー。』


「お前らな…」


『清花、
泣きそうだった。』


「…オレは、担任として言うべきことを言ったんだ。」


「良い大学に行くのが全てじゃない。」


「そーだけど、今のご時世、大学に行ったって就職が難しいんだぞ?
まして、パティシエなんて成功出来るのは一握りの人間だ。

なぁ、わかってくれよ…
オレはお前たちの先のことを考えて言ってるんだ。」



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