Hell.She.Love

「待って！貴方達二人は逃げて下さい」

どこからか子供の声がした。その声の先を見ると、瓦礫の中から逃れて来た大蜘蛛が3匹、糸を出してオベリスクの首に巻き付けている。

「僕達は、お母さんの仇を討ち、貴方達二人をここから脱出させる事。それがお母さんが死ぬ前に僕達に残してくれた、テレパシーによる最後のメッセージでした。」

「僕達3匹はこのままオベリスクの首を絞めたまま塔から飛び降ります。その間に貴方達は元の世界に戻って下さい」

「おっ、お前達！」雷神、風神は薄れ行く意識の中で大蜘蛛達を止めようとした。

「早く！もうこの世界は消えかかっています！雷神さん、風神さん、さようなら！」そう言うと大蜘蛛三匹はオベリスクと共に窓から飛び降りた！

雷神、風神はサーシャに別れを告げた「いい子供達を持ったな、サーシャ」

雷神、風塵は目に涙を溜め来た逆の道を帰って行った。



その帰りの途中で

「雷神何か忘れてないか？」

「あ～～～っ！マキ！・・・を助けに行ったんだった！風神！」

その時、マキから連絡があり

「雷神君、風神君、どうもありがとう！真一とケンさんを私の家まで迎えに来てね！」


「え～～～、なんでだよ～、真一は地獄門の鍵持ってるじゃないか？」雷神がふて腐れて言うと。

「残念でした！地獄門の鍵を使うと入った場所からしか出れないの！貴方達が時空間を無くしちゃったでしょ！？だから・・・・迎えに来てね！・・・」


「人使い、荒いな！あの女！俺もうヘトヘトだよ。風神」

「俺も、もうだめ！雷神」

「何か言った？早く来てよ！真一が家にいるのがパパにバレたらどうするの？」


雷神と風神はヘトヘトになりながら真一とケンさんを無事に家に送り届けたのであった。めでたし、めでたし！

めでたくねーーーーーー！（雷神、風神談）