いぢわる王子様
世界中で一番不幸だとか、そんな甘ったれた考えで支配されてしまうのだ。


こんなに胸が痛くて、呼吸さえ苦しくて、なのに、何で私は生きているんだろう?


どうして、お腹がすいちゃうんだろう?


そんな自分がすごく嫌で、また涙が溢れ出す。


何度目かの涙を拭いたとき、玄関でチャイムが鳴った。


「誰……?」

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