先生さまはキスで繋ぐ
2無愛想orキス魔

無愛想ですか?



*****


「ハールカっ。カラオケ行くよー」


 終礼が終わるや否やそう言って廊下に出た円華に、私は顔を上げる。


「あー、うん。そうだったね」


 カバンを持って立ち上がると、なぜか石川までもが「行くか」と立ち上がった。


「は? なんであんたが一緒に来んの?」


「いや、主催者、俺だし」


 石川はキョトン顔で私を見つめてくる。


「主催者? ちょっと、どういうことよ」


「あれ、言ってなかったっけ?」


 石川と同じように、キョトンとする円華。


「今日は、石川と石川の友達と一緒に、4人でカラオケだよ」


「はああ? 聞いてない。初耳!」


「まあまあ、いいじゃん。カラオケ、石川たちのオゴリだし」


 廊下から教室に顔を覗かせた円華の言葉に、石川はゲッと眉間にしわを寄せた。


「なにそれー。俺も初耳なんですけど」


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