モテ男と勤勉オンナの【秘】ラブ・ゲーム
「何度も言うけど、あたし自身もよくわからないの。でも今朝、北城君に『ごめん』て謝られた時、胸が痛かった。一流大学に入学して、一流の会社員になって…。女一人で生きていく覚悟は変わってないのに。どうしてかな? 北城君が離れていくのは、すごく怖いって思った」


何、言ってるんだろ…あたし


正直な気持ちなはずなのに


辻褄が合ってないよ


北城君の胸が熱い


この熱が、あたしの氷のように冷たくなっている心を溶かしているみたいで……


「嬉しいよ、センパイ。俺、すげー嬉しい。俺、センパイにちょー甘えたい」


北城君がぎゅうっとさらに私を強く抱きしめてきた


「ちょ、苦しい」


「あ、ごめ。つい…」


北城君がぱっと手を離すと、襟足をガシガシと掻いた


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