モテ男と勤勉オンナの【秘】ラブ・ゲーム
「ああ、今回も葵の一人勝ちかよ!」


カラオケボックスで、男たちの情けない声がコダマした

俺の手元には一万円札が滑り落ちてくる

それを拾うと、俺は財布の中にしまった


「賭け始めてから1週間もなかったぜ。即効過ぎなんだよ」


秋が口を尖らせて、不満を吐き出した


「勝ち目のない賭けをするからだよ」


俺がにっこりと笑う

最初からこの賭けは、すぐに勝負がつくとわかっていた


すでにターゲットの女が俺に惚れてるってわかってたし

俺のために賭けてくれたのようなもんだろ


「次はどうする? マジ、次は勝ちてーんだけど。金、ねえし」


ハルが空っぽの財布をさかさまにして見せた


「んじゃ、ハルは勝てそうな賭けにすれば?」


俺がソファに寄りかかりながら、厚みのある財布をポケットの中に捻じ込んだ

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