モテ男と勤勉オンナの【秘】ラブ・ゲーム
ハルの言うとおりだ


今まで、賭けだったし、気軽な気持ちで女に近づいてた


勝っても、負けても…どっちでも良かったから


賭けで勝って金を貰うことよりも


女がだんだんと俺に興味を示し、何も知らなずに恋をして…告白してくる様を見ているのが楽しかった


楽しくて、どう振ろうかとばかり考えてた


でも南センパイは、最初から違った


南センパイを俺に振り向かせることに夢中で…


その先のことをあまり考えてなかった


センパイの気を引こうと、夜中に電話してみたり…


3年の教室をうろついてみたり…


今日だって、待っているのが我慢できなくて…塾にまで押しかけてた


おかしいなあ


俺、完全に調子が狂いまくりだよ


センパイに告白しておいて…答えを聞く勇気がなくて


答えを聞かずにセンパイを家に送り届けて、別れてしまった


相手の答えを聞くのが怖いと思ったのはセンパイが初めてだよ

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