地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
小さな小さなリングに込められた陸の大きな気持ち。

また宝物が増えた。

あたしの1番の宝物は、陸だけど。


「……なくすなよ?」

「うん、大切にするね」


コツンとオデコをくっつけて、お互いに笑いあった。


大丈夫、怖いことなんかない。

あたし……この優しい閻魔大王から、愛されてるもん。

他の女の子が奪いに来たって、絶対に渡さない。

陸は、あたしだけのものだもん。



ん〜……そう考えたら、ちょっとお礼をしたくなっちゃった。

この閻魔大王が、喜ぶモノって……たぶんコレかな?


「りー……」

「ん?」

「今日だけなら、りーの好きにしていいよ?」


そう言って、ギュッと抱き着き……唇を重ねた。



「もっかい……抱いて?」



その後陸が、なにをして来たのかは……秘密です。
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