地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
繭ちゃんをベッドに寝かせて、ふたりとも部屋を出る。

彼女がうちに来た日から、ひとり部屋を与えてるんだ。

最初は、あたしと一緒に寝てたけど今じゃ、繭ちゃんひとりで寝るようになった。


「お茶いれてくるから、あたしの部屋にいて」


陸にそう言って、パタパタとキッチンへ向かう。

ふたり分のお茶をいれて、自室に戻ると……。


「お待たせ。あ……」


陸が、ベッドで静かに寝ていた。

テーブルにお茶を置いて、ベッドに肘をついて座る。

……カワイイ寝顔。

でも、たった数分でぐっすりと寝ちゃってるんだから、相当疲れてるんだ。

仕事大変なのかな?


そんなにキツイのに、わざわざ迎えに来てくれたんだよね。

ひとりで帰らせるのが心配だからって……。
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