地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
――陸Side――

スヤスヤと眠る杏の顔を見た。

……ぐっすりだな。

久しぶりで、理性が吹っ飛び……何度求めたかわからない。

おかげで、終わると同時に杏は、夢の中へ。


「……んっ……りー……」

モゾモゾと動き、手探りで俺を探す。

……お?

ぺたぺたと俺の腕を触ると、ギューと抱き着いて来た。


……カワイすぎるんですけど。


ためしに、杏の腕を俺から引きはがしてみる。


「……いやぁ……」


寝てるのに、ブルブルと首を振って、また抱き着かれた。


……カワイイ。

チワワだ。


起こさないように、静かに抱き抱えたまま起き上がり……ベッド下にある自分の鞄から小さな箱を取り出す。


静かに包みを開けた。
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