猫殿さまのお嫁さん



まだ諦めないなんて…



「とにかく、鷹の介の国はよく見張るように。何をしてくるかわからぬからな」




その晩…。


私は部屋で写経をしていた。



「姫様にお客様さまです…」


「誰?私は直接面会はできない。理介を通してからじゃないとだめだとお伝えして」


「いえ…姫様付きの新しい召し使いです」


「それぐらいなら…」





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