小さい頃に習うこと、大きくなってわかること

サークル「ナシラ」



清澄エッグ、略してエッグのドアを開けると、もう見慣れた顔が揃っていた。


カウンターの中の勝ちゃんに、カウンター席の駆。


テーブル席にはシーやんとチェリーが座っていて、修介はもう飲みに行ってしまったらしくいない。


「お疲れー」


「おーっす」


みんなと口々に挨拶を交わしてから、カウンター席の一番奥、自分の指定席に座る。


後に続いたアイチがあたしの隣に着席したところで、落ち着く暇もなく、後ろのテーブル席からテンションの高い声が聞こえてきた。


「見て、見て、見て、見て、見て、見て、見て、見て!」


そんなに言わなくても、と思いつつ、後ろを振り返ると、チェリーは「じゃじゃーん」と言う効果音とともに1枚の写真を出してきた。


「おぉ~、できたの?」


アイチが嬉しそうに受け取ったのを横から覗いてみると、それは少し前にフリーマーケットを出した時に、ビニールシートを敷いただけの店の前で撮った1枚だった。


左からシーやん、アイチ、あたし、チェリー。


< 45 / 312 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop