私の事好き?
そうやって毎日、毎日蓮に会いに病院に通う日々‥

夏が終わり、秋が終わり、冬になりクリスマス―


『ねぇ蓮、今日はクリスマスだよ‥
私からのクリスマスプレゼントはマフラーだよ!』

そう言って、私は蓮の首に巻いてあげた

『あったかい?手編みだよ?私頑張ったんだから‥嬉しい?……




なんとか言ってよ…いつになったら返事してくれるの?

いつになったら目を開けて…私‥を見てくれるの?』

今まで我慢していたものが一気に溢れ出してきた‥‥



『蓮、大好きだよ‥
蓮は私の事‥好き?』













「あたりまえだろ‥」

えっ?今誰か喋った?!

『蓮!!意識…戻った‥の?』

「今は‥冬?」

『そうだよ?今は冬の今日はクリスマスだよ』

「そうなんだ、俺長い間意識なかったんだな‥心配かけたな…ごめんな…」

『蓮は悪くない!私のせいで……ごめんなさい‥』

「うたのせいじゃない。誰かが悪いとかそんなのないんだよ。だから謝るな、わかったか?」

『うん…』

「っで、このマフラーがクリスマスプレゼントか?」

『うん!私が編んだんだよ』

「どおりで編み目がばらばらだな……

嘘だよ!嬉しい。ありがとう」

私が言って欲しかった事言ってくれた
本当に戻ったんだ…障害も残らなかったみたいだし…

「俺プレゼント無くてごめんな…」

『蓮が意識を戻して、こうやって笑い合える事が最高のプレゼントだよ!
ずっと一緒にいてね?』


「‥うん」


少し悲しそうな顔をした?気のせいかな?だって今こんなに笑ってるしね

その日は今まで話せなかった分いっぱい、いっぱい話した
たくさんの涙もいつのまにかなくなって、心から笑っていた。

『じゃあ、又明日‥‥』

2人は深い、深いキスをした。
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