社長のご指名 *番外編Ⅱ*
またいきなり……しかも、言うのが遅くないか?





「確かに今日帰ってくるけど、明日………。」


『じゃあ、19時頃に家に行くわね。料理は私と柚月と鳴海さんが作るし、お酒だってちゃんと用意するわよ。じゃあ、後でね。』


「もしもし?お袋?もしもし?……。」





俺の言葉を遮り、用件だけ伝えて切られてしまった。





今日は家族4人でゆっくり過そうと思ったのにな……。





章菜には帰国そうそう悪いな。





まぁ、これは今さらかもしれない。





章菜が帰国するとわかれば、必ず両家が集まりみんなで食事をする。





しかも、お袋が率先して計画し実行に移してしまう。





章菜のご両親は、賑やかなのが好きだからと毎回参加してくれる。




本当にお袋は章菜を気に入ってくれている。




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