社長のご指名 *番外編Ⅱ*
俺も食べ終わり、コーヒーを飲んでいる時だった。





食堂の角に設置してあるテレビから昼のワイドショーが始まった。




『今日の11時半頃、スーパーモデルのアキさんが帰国しました。半年ぶりの帰国で空港にはファンが1000人近く集まりサインや握手を求める光景が見られます。』





警備員に囲まれた章菜が笑顔で手を振っている。





毎日声は聞いていたが、顔を見るのは久しぶりで胸が高鳴る。





「ままだっ。」


「ままっ。」





紗衣と鈴は椅子から飛び下りテレビの方に走って行ってしまった。




『アキさん、久しぶりの日本ですね。予定は決めてるんですか?』

『はい。子供達と遊ぼうって思ってるんですよ。』


『アキさん、先月発売した写真集が2冊とも早くに完売だそうですね。』


『本当ですか。買ってくれた皆さんに感謝ですね。』




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