芽衣の恋愛論



今日は久しぶりに由美ちゃんとご飯を食べに行く。


将吾君が毎日来るから、由美ちゃんにもなかなか会えなくてそっちのほうが悲しかった。


由美ちゃんは新しい彼が出来て、ラブラブな話をあたしに聞かせたいらしい。


あたしだって彼ができたばっかりなのにラブラブな話題は提供できない。





気持ちの問題って大きい。




渋谷で待ち合わせした。



駅前で待ってると人混みの中から由美ちゃんが現れた。

隣に見慣れぬ男性が立っていた。
ニコニコしているその人はあたしを見て会釈した。


「紹介するね、私の彼。中野ジョージって言うの。そんでこっちがその友達の、」


あ、どうも。
私は小声で人混みにかき消されながらペコリと頭を下げた。

そして中野ジョージの隣にまた見知らぬ男性が立っていることに気づいた。


由美ちゃんが紹介しようと手を出している。


「槇野零次です。よろしく。」

背のとっても高いその人は私に右手を差し出してきた。

私は何だかわからないまま右手をだして握手した。


暖かい手の温もりが伝わってきた。







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