恋愛模様


新着メール4件……しかも全部知らない女から




……ったく、何処から俺のアドを聞き付けて来るんだか……




俺はそのメールを開く気にもならず、ケータイを閉じてポケットに入れ込んだ


『あれ?メール見ねぇの?』


『別にいいだろ』


『ふ〜ん……モテる男は辛いねぇ』


ニヤニヤと見てるこっちが不快になる様な笑みを浮かべて言うこいつに俺はシカトを決め込んで窓の外を見た




どうせ…俺の情報漏らしてるのこいつだろうな




ほぼ核心に近い答えに俺はまたため息が出そうになる


外はあまりにも天気が良く、窓際の1番後ろの席の俺にちょうど日光が当たる


絶対に次の授業は寝るな……


『葉憂ってば!!おーい!!!』


『……陸哉……うざい』


『お!やっと俺の名前を呼んでくれた』


ニッと笑って俺に向かってピースしてくる陸哉を見て、俺はまたため息をついた


朝とは違う香水の匂い……


しかも女物の香水の匂いだ


『お前…また女と遊んだのか?』


『よく分かったねぇ』


へらへらと笑う陸哉に俺は心底呆れた


こいつの女ぐせの悪さは治らないのか……?










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