水色のエプロン
私は小太郎の首にサービスのバンダナを巻いてあげることにした。最近はサービスのリボンのほかにもチョーカーやバンダナ、いろんなデザインで可愛いものが沢山ある。それを見ているだけで楽しい気分になれるくらいだ。
「似合うじゃん、小太郎。こんなにびしょびしょにしてくれたけどね・・・。」
 もう笑うしかなかった。
「とにかく伊藤さんに小太郎が仕上がったって、お迎えの電話をしなくっちゃ。」
 私は伊藤さんに電話を入れた。時刻は丁度十一時半、一時間で柴犬を仕上げることができたら上出来だ!日ごろ店長に鍛えられていたのが役に立った。
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