妖魔05~正道~
渦巻く狂気
欲望のままに
歩き続けているが、ゴーストタウンのように人の気配がない。
俺の姿がまともでないから、辺りに隠れているだけか。
情報では猛者達がいると聞いていたが、どうなのか。
ロベリアの肉体が気になるから、どこかで休ませたいところだ。
周囲には抜け殻のような雨の後と埃まみれで汚れた家。
遠方には四つの大きなビルが見える。
多分だが、ビルならば設備は整っているだろう。
しかし、四つもあるのなら、どこにするべきか。
何の情報も持っていないのならば、どこに行っても同じだ。
「落ち着いて考えるんだ」
お吟さんは広目として、呼ばれていた。
広目という名が広まっているという事は、権力はあったという事だ。
権力者であるのならば、ビルの一つを所持していてもおかしくはない。
お吟さんがビルにいればいいのだがな。
「とにかく、向おう」
『王子様、前方に気配あり』
「こんな時にか」
ロベリアを地面に置き、構えを取って周囲に気を配る。
どうでもいいような何者か。
それとも、敵なのか。
前方にある家の影から、何者かが出てくる。
俺は目を疑った。
人間ではない。
だからといって、変鎖を解いた妖魔でもない。
人間に黒い鎧を身に纏った、半妖チューナーだった。
俺がラインの研究所から日本に帰るまでは時間があった。
その時に手術を施したのか。
俺の姿がまともでないから、辺りに隠れているだけか。
情報では猛者達がいると聞いていたが、どうなのか。
ロベリアの肉体が気になるから、どこかで休ませたいところだ。
周囲には抜け殻のような雨の後と埃まみれで汚れた家。
遠方には四つの大きなビルが見える。
多分だが、ビルならば設備は整っているだろう。
しかし、四つもあるのなら、どこにするべきか。
何の情報も持っていないのならば、どこに行っても同じだ。
「落ち着いて考えるんだ」
お吟さんは広目として、呼ばれていた。
広目という名が広まっているという事は、権力はあったという事だ。
権力者であるのならば、ビルの一つを所持していてもおかしくはない。
お吟さんがビルにいればいいのだがな。
「とにかく、向おう」
『王子様、前方に気配あり』
「こんな時にか」
ロベリアを地面に置き、構えを取って周囲に気を配る。
どうでもいいような何者か。
それとも、敵なのか。
前方にある家の影から、何者かが出てくる。
俺は目を疑った。
人間ではない。
だからといって、変鎖を解いた妖魔でもない。
人間に黒い鎧を身に纏った、半妖チューナーだった。
俺がラインの研究所から日本に帰るまでは時間があった。
その時に手術を施したのか。