妖魔05~正道~
修羅達の黄昏
気付けば、骨で埋まった地面の上に立っていた。
「ここは、何だ?」
周囲を見渡すと、青い世界が広がっている。
空が青く、傍に流れる川も青い。
「死んだ、んだよな?」
他の人もいるが、虚ろな目をしている。
しかし、争いあっているようだ。
腰辺りに布を巻いたような裸に近い格好であり、俺もそうだ。
「記憶もあるし、意識もあるよな」
「私がそう設定させてもらった」
空間の裂け目から現れたのは、白衣のラインだ。
「ライン、お前は何故」
「私は君とは違う。それだけの話だ」
前々から不思議な奴と思っていたが、常軌を逸している。
「君の死んだという情報が入ってね、見失う前に君に接触したのさ」
「そうか。それで、何で俺を他の奴等と違うようにしたんだ?」
「興味本位というところかね。君とはかかわりが深い。この別世界でどう動くのか気になるのだよ」
「そうか。それで、俺のいた世界にはもう戻れないのか?」
「君が強く望むのならば戻る方法はある」
「本当か?」
「だが、誰にも触れる事は出来ない。気付く人間もいるだろうが、話は通じない」
「げ、地縛霊かよ」
皆を見られるのはいいのだが、どうしようもないじゃないか。
まさか、自分が悪霊の類になるとは思いもしないじゃないか。
「だが、君が戻る選択をするかどうか迷う事になるだろう」
「どういう事だ?」
「地獄の中にも仏あり、という事だよ」
「ここは、何だ?」
周囲を見渡すと、青い世界が広がっている。
空が青く、傍に流れる川も青い。
「死んだ、んだよな?」
他の人もいるが、虚ろな目をしている。
しかし、争いあっているようだ。
腰辺りに布を巻いたような裸に近い格好であり、俺もそうだ。
「記憶もあるし、意識もあるよな」
「私がそう設定させてもらった」
空間の裂け目から現れたのは、白衣のラインだ。
「ライン、お前は何故」
「私は君とは違う。それだけの話だ」
前々から不思議な奴と思っていたが、常軌を逸している。
「君の死んだという情報が入ってね、見失う前に君に接触したのさ」
「そうか。それで、何で俺を他の奴等と違うようにしたんだ?」
「興味本位というところかね。君とはかかわりが深い。この別世界でどう動くのか気になるのだよ」
「そうか。それで、俺のいた世界にはもう戻れないのか?」
「君が強く望むのならば戻る方法はある」
「本当か?」
「だが、誰にも触れる事は出来ない。気付く人間もいるだろうが、話は通じない」
「げ、地縛霊かよ」
皆を見られるのはいいのだが、どうしようもないじゃないか。
まさか、自分が悪霊の類になるとは思いもしないじゃないか。
「だが、君が戻る選択をするかどうか迷う事になるだろう」
「どういう事だ?」
「地獄の中にも仏あり、という事だよ」