妖魔05~正道~
燃え盛る心
戦場
「くそ!遅れちまったぜ!」
俺達はビルから降りてくると、外は暗闇に包まれている。
「走るのが辛いぜ」
「五発程度でバテるとは、惰弱アルな」
隣の吟は肌が艶々しており、元気そのものだ。
「かもしれねえ。もっと足腰を鍛えぬかないとな」
俺達は走って、教会へと向おうとしている。
本当にマリアが協力してくれるのだろうか。
「はあ、はあ、そろそろか」
教会に辿り着こうとしたところ、見覚えのある後姿を発見した。
「マリアと、あれは」
確か、街中で出会った妖魔だ。
手を引かれて出口の前で止まっていた。
教会はどうしたというのか。
「なんだかよく解らないが、意味なく出口の前にいるなんて事はありえないぜ」
「今のお前では勝てないアルよ」
「俺は理由が知りたいし、見過ごす事も出来ない」
俺は足をマリアの方向へと向けた。
「マリア」
「あなたは」
「マリア、どうなっているか説明してくれ」
隣にいるのが改革派というのであれば、事はややこしいという事だ。
「あなたには、関係ありません」
「マリア、それはちっと違うな」
「え?」
「悪いが、事情を聞いてる暇はなさそうだ」
隣にいる改革派の妖魔からは殺気を感じる。
俺達はビルから降りてくると、外は暗闇に包まれている。
「走るのが辛いぜ」
「五発程度でバテるとは、惰弱アルな」
隣の吟は肌が艶々しており、元気そのものだ。
「かもしれねえ。もっと足腰を鍛えぬかないとな」
俺達は走って、教会へと向おうとしている。
本当にマリアが協力してくれるのだろうか。
「はあ、はあ、そろそろか」
教会に辿り着こうとしたところ、見覚えのある後姿を発見した。
「マリアと、あれは」
確か、街中で出会った妖魔だ。
手を引かれて出口の前で止まっていた。
教会はどうしたというのか。
「なんだかよく解らないが、意味なく出口の前にいるなんて事はありえないぜ」
「今のお前では勝てないアルよ」
「俺は理由が知りたいし、見過ごす事も出来ない」
俺は足をマリアの方向へと向けた。
「マリア」
「あなたは」
「マリア、どうなっているか説明してくれ」
隣にいるのが改革派というのであれば、事はややこしいという事だ。
「あなたには、関係ありません」
「マリア、それはちっと違うな」
「え?」
「悪いが、事情を聞いてる暇はなさそうだ」
隣にいる改革派の妖魔からは殺気を感じる。