ヘタカレ王子様。



わたし、

馬鹿だった。



ひたむきに生きていく少女を

噂に惑わされて、誤解してた






「ごめん…!!
麻里、ごめん…!!!」




小刻みに震える彼女の手を、わたしの両手で包み込む。






麻里は、泣きまいと歯を食いしばっているけれど、


目からは止められない涙が流れる。








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