LOVE ♥LOVE ♥LOVE 俺様パパが旦那さま!?~保健室での秘め事~
何となく久々なような気もする、保健室。
先生に片思いしてた頃の方が、通い詰めていたっけ。
先生と想いが通じてからは不思議と体調もよくて。
恋は心の病みたいな。
片思い中は、先生に会いたいって思い詰めて、それに体も反応してたのかなぁ?
〝恋ってすごい。〟
なんて勝手に結論付けて見る。
「おまたせ。」
先生がカギを手に、現れると
〝ガチャッ〟
とカギを締める。
「先生達もう帰る所だったよ。今あいさつしてきた。」
「大丈夫なの?」
「あぁ。朝まで調べ物って言ってあるし、朝まで誰も来ないよ。」
「誰も?」
「そう誰も。」
「何で、ここなの? 」
「ここがよかったんだ。」
「あっ!!わたし予約してたんだ。」
「予約って?」
「先生の誕生日だからお祝いしたくて。」
「だから、バイト?」
「うん。」
小さく頷いた。
「ごめんな。気付いてあげられなくて。」
「うーうん。」
わたしは、思いっきり頭を左右に振る。
「これもありがとう。」
先生の手のひらの小さな箱。
幸運の宝石。
ラピスの石がはめ込まれたネクタイピン。
いつも先生が着用してる白衣にも映えると思って。
実はおそろいなんだ。
わたしもペンダント買っちゃった。