ウラコイ+α
目一杯の笑顔であたしは言う
「彼女さんでしょ。良かったね……」
せめて笑顔に見えるように。
「うん、じゃあ神田よろしくな。またな…」
慌ただしく 店を出ていった
「………田中」
槌谷君がいった後
カウンターに顔を伏せた
「……」
「槌谷なんかやめちまえ。…お前がボロクソにされるだけだ…」
なんか …ってなによ。
ボロクソって
…意味分からない。
「頭冷やせ。」
おでこに冷たい感覚がした
「っ…つめたぁ!何よっ、あぁ、水滴が…」
クククと神田君は笑った