ウラコイ+α
お酒を飲みに行くと
決まってそのやり取りの
繰り返し。
ある日 三人で
仕事をしている時、
珍しく 槌谷君は
スタジオを抜け出して
電話をかけていた
「珍しいねぇ、槌谷君。誰に電話してるんだろ」
神田君に言うと
あっさり答えてくれた
「彼女だろ。…美麗さんじゃないの」
ミレイさん?
彼女……。
「いたんだ、槌谷君に彼女が…」
「何、知らなかったの?」
ふぅんと 神田君は呟いた
「確か、アンタと同じ女優だよ。売れてない所がアンタと違う所だな…」
相変わらず失礼な男