神風

次の日、もう泣かない、と決めて部活に行ったあたしを


「良かった…今日も来なかったらどうしようかと思ってた。」


飛鳥と和志に歓迎された。


言うまでもなく顧問には怒られた。


でも説教の内容なんて覚えていなかった。


大会が近いとか部長としての意識がとかどうでもよかった。


それより大切なものをたった一瞬でなくしたのだ。


認めたくない。


でも認めなきゃいけない。


そんな思いが交差する。


何を吹いたかなんて覚えていない。


覚えているのは


ノンの好きな曲を無意識に吹いたこと。
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