神風

「あ、おめでとう。」


「ありがとう。部活は?」


「休みだから兄貴と。」


ぐしゃっとあたしの頭を撫でる。


「どう?」


「微妙だなー。でも、由那見てたら諦めちゃいけないなーって思うんだよね。」


「諦めるつもりだったの?」


「だって3年も出れないんだよ?」


「下剋上よっ!抜かしてやれ。」


「がんばる…」


和志は言った。
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