空に響け~僕達の生きた時~
「えっと…何?」

と、言う僕。

あっ。と言って掴んでいた裾を離す。

「ごめんなさい…。つい…」

しゅんとした顔で言う。

「あの…僕に何か用ですか?

用の無いなら僕はこれで。」

そう言って

その場から立ち去ろうとする僕に

「ちょ、ちょっとまって。

ここであったのも何かの縁だしさ、

私とちょっと話さない?」

そういう彼女。

僕は呆気にとられた。

いや、昨日会ったばっかりの人に

いきなり話さないか言われても…

僕としては話す気も無い。

ただ一人になりたい…

そう思ってるのに…

君の顔を見ると何だか…

君と話さいないといけない気がしてきた…

「えと…じゃぁ…少しだけ…」

そう言う僕に、

嬉しそうに、

「ありがとう」

そう言った。

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