空に響け~僕達の生きた時~

そんなことやってると…

いつの間にやら

チャイムが鳴った。

「うわっ。やべっ

次、海淵(かいえん)

の授業じゃねぇか」

と、焦りながら言う魁。

「海淵?って?」

と、僕。

「嗚呼…羽夜斗は新任の

海淵先生の授業一回も

受けたことが無かったな。」

と、思い出したように言う

驟雨。

そんな僕等をおいて、

先生がやってきた。

「今から授業始める。

席に着け。」

淡々と述べるその言葉に…

僕はあっけにとられた。

魁が嫌がるのも無理ない。

顔立ちは良いほうなのだが…

口調が顔に似合わない。

女子はそんな先生の

ギャップが気に入ってるようだ

こんな奴のどこが良いんだか…

初対面の僕でさえ

こう思うくらいだ…

好きになれんタイプだ…

そう思いながら

僕等は席に着く。
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