優しい嘘−最低な男を愛して−【下】
「二番目でも誰かの代わりでもいいから、前みたいに抱いてよ。嘘でもいいから好きだって言ってほしいのよ」


「お前な、せっかく俺からも不倫からも抜けられたのに馬鹿だろ?酒ならいつでも付き合ってやるから、幸せになれ」





未だにケイコとマミを重ねてしまうけど、ケイコには幸せになってほしいな。


誰かの幸せを願うなんて俺も変わったよな。





「大雅、変わったわね。優しくなった。これもあの子のせい?」


「俺はもともと優しいんだよ」


「そう、早く帰りなさいよ。彼女が心配してるわよ」





ケイコにそう言われ俺はいつもより早く家へ帰った。





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