かけがえのないもの
「お兄ちゃん。このネックレス、私の首にかけて。あの時みたいに。」

「うん。…懐かしいな。」

隼人は照れ臭そうに笑うと、瑠奈の首にネックレスをかけ、留め具を装着した。

「やっぱり瑠奈にはこういうの似合うね。」

瑠奈の首元に光るネックレスを見て、隼人は誇らしげに笑った。

「ありがとう、お兄ちゃん。」

「最近なかなかこれしてなかったから…なくしたかと思って…あげたことも忘れかけてた。」

隼人は申し訳なさそうにつぶやいた。

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