†声優アイドルの男子高校生†【美奈子編】
構えてしまう



肩に力が入る。



――クスクス



小さく笑う
女の子の声




わたしがじっとしていたからか



彼女は、翔ちゃんに眼鏡をかけてきた。


いや!


かあああ!


さわっちゃだめ!


わたしは、勢いよくたちあがった。



ごん!



また目の前にいる
彼女とぶつかって



よろめくのは、彼女だけ



当たり前よね?



翔ちゃんのほうが、体が大きいんだから・・・・・・。



よろめこうとする彼女に、

思わず、翔ちゃんの手だとも忘れて、助けるつもりで手がのびる。





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