ライフ オア デスティニー


「じゃー肉だ。何も言わず、肉だけよこせ」



 男がカウンターをけたたましく拳で叩いた。ウェイターは身を縮め、おそるおそる言う。



「ですから、そういうわけにいかないんですよ……」



「店長、呼んでくれるぅ?」



 どこから入り込んだかカウンター内に青年が滑り込むようにして、彼(ウェイター)の肩を抱いた。


< 24 / 247 >

この作品をシェア

pagetop