ライフ オア デスティニー



「で、なんで俺は誘われなかったの」



「おっや、誘われたかったの。そりゃワルイコトしたわ」



「酔っぱらいめ」



 エラルドは自分にも飲ませろ、と言わんばかりである。

 彼は念のため、振り返らずに鏡になっている壁を通して先ほどの面子を見た。

 醜い肉の奪い合いが始まろうとしている……彼らのことは無視することに決めた。


 もともとツレでも何でもないし。と、エラルドはいつものように自分の良心と折り合いをつける。これが分別というものである。


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