傷跡


『光輝は…あたしがこんなに言っても…何を言っても…客としてのルイとの繋がりを切らないんだね。売上を取るんだ?』


『何で分かんねーんだよ。俺はお前と付き合ってるじゃん。俺の彼女はお前で、お前の彼氏は俺だろ?客は全く別もんじゃん』


『違う…ルイは違うもん…ルイだけは…嫌。光輝は何も知らないかもしれないけど…』




あたしはそう言ったけど。


でもその言葉の続きが言えなかった。



ルイに嫌がらせをされてたこと。

SEASONでもずっと…女の子達から孤立してたこと。



言いたいのに…言えなかった。




だって、言ったら何かが変わるの?


全部話したら光輝の考え方は変わるの?



話したって…


きっと何も変わらない。


変わるはずない。


そう思ったから…

あたしはもう何も言えなかったんだ。



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