傷跡

出会い



『ねぇ、いくつ?』




グルグル回るライトに、狂ったような大音量が響くその場所で、


その声は自然にあたしの耳に拾われていた。




そしてその声の先、ふと隣を見たあたしは…


なんだか初めての感覚に襲われたの。




背がすごく高くて。
綺麗なサラサラした髪。
大きな真ん丸な瞳。



体中に何かが走りぬけていくみたいに…ドキッとした。




うわっ…
めちゃくちゃカッコイイ!!



それが――――


あたしが持った光輝の第一印象だった。







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