最初で最後のキス〜短編
第三章





―悠斗―





オレは何をしているんだ。




動くことができない。





怖いんだ…。



失うことを恐れている。






『…早く目を覚ましてくれ』



懐かしい声…




誰だっけ………。




そうだ…相川慶太…





オレは目を開けた。




でもそこには誰もいなかった。



慶太に…オレが見えるはずないか。





今日も快晴。


優しい風が吹いている。








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