帰って来た HERO【完】
お食事の後には、もう一度大浴場でのんびりと出来た。

時間ギリギリにチェックアウトを済ませ、車に向かおうとしていた我々に一人のスーツ姿の男が寄って来た。


「失礼ですが、磯野様でいらっしゃいますか?」


そーですが、何か。

男は慇懃に頭を下げた。


「昨夜は社長とノゾムおぼっちゃまが大変お世話になりました。
社長は多忙で先に発たれましたが、これをお渡しするように言い使っております」


渡されたのは一枚の名刺と、どうやらこの宿の系列の何処でも使える宿泊券2枚組。

良いんスか、こんな高いもの貰っちゃって。



名刺を見て、素直に貰っておく気になった。

すっげ!

パパさん誰もが知っている質屋チェーン店の社長さんでした。



「せっかくのお二人の大切なご旅行の邪魔をしてしまい、申し訳ありませんでしたとのことでした」

「いや、お気にせず・・・」

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