モテ男と地味子の初恋物語
「私が桂木君の家に行っていいの?」

「ああ、いいよ」

「あ、ありがとう」

「おお。何なら、今日来るか?」

「え? あ、は…」

思わず「はい」と言いかけて、それはダメだと気付いた。

「ごめんなさい。今日はもう遅いから…」

「遅いって、まだ夕方だぜ?」

桂木君は呆れたようにそう言った。普通はそうなんだろうな…

「用事があるんです」

今朝、表に干し放しの洗濯物が気になる。早く取り込まないと、湿気ってしまう。

それから夕飯の買い物をして、ご飯作って、お風呂も沸かさないといけなかった。

「そっか。じゃあ仕方ないな?」

「残念だけど…」

本当に残念に思う、私がいた。
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