レモンドロップス。
教室の中はむわっとした熱気が残ってるけど、意外と窓からの風が通って気持ちいい。
「で?相談って何だよ」
健にぃは近くの椅子にどっかり腰を下ろすとあたしを見上げた。
「ん~、何から話したらいいのかわかんないんだけど・・・」
「どうせ、彼氏のことかなんかだろ?」
!!またしてもばればれ!?
「確か・・・、戸田だっけ?彩香の彼氏って」
・・・ご名答。
あたしと陽斗が付き合っているのは、クラスでもなんとなく知られている。
まああれだけ一緒にいたらばれて当たり前だけど。
健にぃもこういうことに関しては妙に鋭い。
「彼氏とけんかしたのか?それとも嫉妬されてクラスの女子にいじめられてるとか?」
「も~、そう言う単純な話じゃないの!あたしの気持ちの問題なの・・・かもしれない」
「彩香の気持ち?」
あたしは無意識に窓の方に歩いていった。
かすかに電車の走る音が聞こえる。
「人を好きになるって、楽じゃないね」